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Starley株式会社 (Cotomo)

1 行サマリー

音声で雑談・悩み相談ができる AI コンパニオンアプリ「Cotomo」を軸に、シニア見守りや声優コラボへ多角展開する 2023 年設立の東京スタートアップ。

ビジネスモデル

主軸はスマートフォン向け音声 AI コンパニオンアプリ「Cotomo」の B2C 展開で、基本的な会話機能は無料提供、プロ声優ボイスを使ったキャラクター作成機能を有料オプション(例: 緑川光ボイス 1,000 円〜24,000 円)として販売するフリーミアム型に移行している。第二の収益軸として高齢者向け見守りサブスクリプション「茶の間 Cotomo」(固定電話プラン月額 2,980 円、スマートフォンプラン月額 3,980 円)を 2024 年 12 月にリリース。中長期的には自社開発の音声対話エンジンを API として法人に提供するルートも想定しているが、2026 年 6 月時点で API 事業は公式発表段階にとどまる。資金調達による先行投資フェーズであり、単体の収益・利益は非公開。

売上・利益・財務ハイライト

売上・利益ともに非公開。有価証券報告書・EDINET への開示義務はない(未上場)。

資金調達に基づく財務推計:

ラウンド 時期 調達額 累計 主な投資家
プレシード 2023 年 6 月 1 億円 1 億円 マネーフォワード
シリーズ A 2024 年 8 月 7 億円 8 億円 ジャフコ、ニッセイ・キャピタル、マネーフォワード
エクステンション 2024 年 12 月 約 2 億円 10 億円 X&KSK、TBSイノベーション・パートナーズ、W fund

累計調達額は 10 億円(2024 年 12 月末時点)。

KPI として公表されている指標: Cotomo リリース(2024 年 2 月)から約 10 か月での AI 累計返答回数 4 億回(2024 年 12 月時点)。売上・利益の具体額は非公開のため「非公開」とする。※当方推定は行っていない。

沿革・撤退事業

  • 2023 年 4 月: マネーフォワード出身の丸橋得真・内波生一らによりStarley株式会社を設立(東京都港区六本木)。エンジニア 2 名の少数精鋭体制でスタート。
  • 2023 年 6 月: マネーフォワードから 1 億円のプレシードラウンドを調達。テストアプリ「mate」で技術検証を実施。
  • 2024 年 2 月: 音声会話型 AI アプリ「Cotomo」を iOS 向けに正式リリース。HIKAKINやかまいたちがSNSで言及し話題拡散。
  • 2024 年 3 月〜: Android 版提供開始。AI 累計返答回数が急増。
  • 2024 年 8 月: ジャフコグループ、ニッセイ・キャピタル、マネーフォワードを引受先とする第三者割当増資で 7 億円を調達(累計 8 億円)。同月、横須賀市との産学官連携による認知症予防実証実験を開始。
  • 2024 年 12 月 23 日: シニア向け見守り AI 電話サービス「茶の間 Cotomo」をリリース。
  • 2024 年 12 月 25 日: X&KSK、TBSイノベーション・パートナーズ、W fund等を引受先に約 2 億円のエクステンションラウンドを実施(累計 10 億円)。
  • 2025 年 3 月 18 日: 青二プロダクションと正式提携し、緑川光ら 11 名の声優ボイスを使ったAIキャラクター作成機能を提供開始(有料オプション)。
  • 撤退・休止事業: 公表されているものはなし。テストアプリ「mate」はCotomo正式版移行にともなって事実上クローズしたとみられるが、公式声明はない。

主要メンバー

氏名 役職
丸橋得真 代表取締役
内波生一 取締役(共同創業者)

丸橋得真氏はマネーフォワード新卒 1 号として入社し、マネーフォワードケッサイ(100% 子会社)の設立取締役としてプロダクト開発を統括、その後本社社長室にて新規事業企画に従事したのち 2023 年に独立。CTO など他役員の公式情報は 2026 年 6 月時点で未公表。

ピッチ・資金調達履歴

時期 イベント / ラウンド 金額 備考
2023 年 6 月 プレシードラウンド 1 億円 投資家: マネーフォワード
2024 年 8 月 23 日 シリーズ A(第三者割当増資) 7 億円 投資家: ジャフコ、ニッセイ・キャピタル、マネーフォワード
2024 年 12 月 25 日 エクステンションラウンド 約 2 億円 投資家: X&KSK、TBSイノベーション・パートナーズ3号、W fund

ICC / IVS / B Dash 等への登壇記録は 2026 年 6 月時点で公式に確認できなかった。

関連プロダクト

プロダクト 説明
Cotomo iOS / Android 向け音声会話型 AI コンパニオンアプリ。雑談・悩み相談に特化し、複数音声キャラクターを搭載。会話履歴の記憶・振り返りに対応。基本無料、有料声優ボイス機能あり。
茶の間 Cotomo シニア向け AI 見守り電話サービス。毎日決まった時間に AI から電話がかかり、会話内容をレポート化して家族のスマートフォンへ送信。固定電話プラン月額 2,980 円〜。
AIキャラクター作成機能(Cotomo内) 青二プロダクション提携による声優ボイスを使ったカスタム AI キャラクター作成・シェア機能(2025 年 3 月〜)。

uPiper との位置関係

判定: 補完関係(ただし直接的な接点は薄い)

Cotomo は「人とリアルタイム音声で雑談する B2C コンパニオンアプリ」であり、クラウド型のストリーミング音声合成・LLM 推論を組み合わせたサービス製品である。一方、uPiper は StyleTTS2 / Kokoro 系の日本語特化軽量 TTS エンジンを Unity SDK として提供し、モバイルオンデバイス推論を実現するライフスタイルビジネス型の技術レイヤーに位置する。両者は直接競合しない: Cotomo は「誰と話すか(コンテンツ・人格・UX)」を設計する体験レイヤー、uPiper は「どの声で話すか(合成音声エンジン)」を担う技術レイヤーである。補完の可能性としては、Cotomo がオフライン対応や低レイテンシを追求する際に uPiper のようなオンデバイス TTS を採用する選択肢が生まれうる。ただし Cotomo は青二プロダクションとの提携で声優ボイスという差別化軸を強化しており、声優ボイスの再現にはオンデバイス軽量モデルより高品質クラウドモデルを優先する傾向が予想される。uPiper の強みである「Unity SDK × ゲーム / リアルタイムアプリへの組み込み」という文脈では、Cotomo との直接競合は発生しにくく、むしろゲームや VTuber ツール向けに uPiper が先行できる差別化領域が残っている。